【書評】『屍人荘の殺人』(著:今村昌弘)は読みやすいミステリー作品

こんにちは。

本一冊は必ず持ち歩いています、かたかなです。

 

さっそく第4回おすすめ小説を紹介していきます。
ネタバレはないのでご安心ください。 

作品紹介

今回紹介するのはこちらの作品です。

 

『屍人荘の殺人著:今村昌弘

屍人荘の殺人

頁数:331

出版日:2017/10/13

内容紹介

Amazonより

デビュー作にして前代未聞の3冠!
このミステリーがすごい!2018年版』第1位
週刊文春』ミステリーベスト第1位
『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位

たった一時間半で世界は一変した。
全員が死ぬか生きるかの極限状況下で起きる密室殺人。
史上稀に見る激戦の選考を圧倒的評価で制した、第27回鮎川哲也賞受賞作。

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け――。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった……!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!

かたかな評価

★★★★☆(星4)

かたかな感想

SF要素が混ざったミステリー作品でした。

山奥のペンションが舞台で、とあるハプニングから陸の孤島と化します。直面するのが連続殺人の恐怖だけじゃないってのが斬新で面白いところです。

 

SF要素は謎解きに絡んではいますが、メインではなく、現場の臨場感や緊迫感、登場人物の心情を描くために用いられているように思えました。トリックはあまり難しくないです。でもちゃんと作り込まれています。謎を解くプロセス(主人公たちの独特な考え方や見方)が注目ポイントだと思います。

 

展開が早いのでサクッと読めました。また、各章の導入・まとめ方がうまいと感じました。読者の考察意欲を掻き立てられています。

 

とても読みやすく、雰囲気はライトノベルよりな気がしました。
現場の描写など、良く言えばシンプルでわかりやすい、厳しく言えば深みがない。“軽い”という表現が合います(良い意味で)。

  

今後のシリーズ展開が楽しみです。

 

推理小説をあまり読んだことがないため、うまくまとまらず、何が言いたいのかわからない感想になってしまいました。

まとめ

今回は、簡単ではございますが
『屍人荘の殺人』(著:今村昌弘)を紹介させていただきました。

 

この作品は2019年内に実写映画化されます。
大好きな浜辺美波ちゃんが出演するということで、私は張り切って読んだ次第です。

監督はドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』シリーズや『警部補 矢部謙三』シリーズを手掛けた木村ひさしさん。脚本は『TRICK』シリーズなどを手掛けた蒔田光治さん。

スタッフから察するに、コミカルな演出になるのかなと思ってしまいます。

一歩間違えればチープなB級映画になりかねないので、ちょっと不安ですが期待はしています。公開されたら観に行きます!

 

次はどんな本と出会えるかなー!

ではまた。  

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人