赤点教科が得意教科になった話

今週のお題「試験の思い出」

 

こんばんは。もうそろそろ電子書籍デビューしたい”かたかな”です。

 

試験といえば、学校の定期テスト
私が人生で唯一赤点を取った教科を思い出します。
でも、その教科、卒業の頃には得意教科になっていました。

今回はその話をしたいと思います。

 

私は高校2年の頃『物理』が苦手でした。
定期テストでは赤点ばかり取っていました。何度も追試を受けました。
どうして苦手だったかというと、壊滅的に公式が覚えられなかったのです。暗記が苦手なこと、記憶力がないこと、は当時から自覚していました。

 

周りの友達は「公式を使えば解けるよ!」とアドバイスしてくれますが、私はどうしてか公式を覚えられなかったのです。テスト直前まで公式を見ていても解くときに公式を間違えてしまいます。

 

どうしたものかと悩んでいましたが、しびれを切らした友人の

(`・ω・´)「開始と同時に問題用紙の空白に公式を書き出せ。」

という戦略で、無事に留年は逃れることができました。何度目かの追試でした。
出題範囲も限られており、覚える公式を限定することができたので良かったです。

 

その後は勉強方法を変えました。
公式をただ覚えることは、記憶力のない私には難しかったです。
そこで、覚えることを諦めて、公式を自力で導く訓練をしました。

 

学年が上がり、構造力学の講義が始まりました。構造力学は物理(力学)の派生科目です。勉強方法を変えた私は”覚える”ではなく”理解する”に注力しました。

 

難しいことや知らないことを聞いたとき、よく「へ~そういうものなんだ~」となってしまうことが多いかと思いますが、私はそこを”そういうもの”と割り切らず”どうしてそうなるのか”を追求しました。

 

講義のあとは先生の研究室へ行き質問して理解を深めました。
なぜ?どうして?これではだめなんですか?(?_?)
先生もよく付き合ってくださいました。ほんとめんどくさい生徒でした(笑)

 

「私は覚えられないんだから、原理を理解して、自力で導けるようにならないと。」

 

そこまで徹底すると、いつのまにか公式も覚えているし、なにより
『たとえ忘れたとしても大丈夫。また自力で同じ真理までたどり着ける』
そういう自信がありました。

 

構造力学は得意教科になりました。定期テストは満点の時が何度もありました。

 

最初からそのスキルがある人より、なくても頑張って身に付けた人の方が、長い目で見たら強いと思う。いつかそれを忘れてしまっても、またできるようになる。

 

このようなことを会社の元同期が言っていました。
同期はスポーツについて言っていたみたいですが、私は自分が構造力学が得意になったことを思い出しました。

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」という考えと同じです。

 

克服するには時間がいるので、歳をとって忙しくなると難しいかもしれません。
だから若いうちにどれだけ”苦手”とか”失敗”に直面するかだと思います。

 

きっとどんな辛い経験でも自分の人生の糧になることでしょう。
受験生、頑張ってください。