【おすすめ漫画】自己肯定感が低い人に刺さる『カカフカカ』

おはようございます。月曜の朝、いかがお過ごしでしょうか。

目の下のクマを取りたいかたかなです。

 

今回はおすすめ漫画を紹介したいと思います。

作品タイトル

『カカフカカ』

カカフカカ(1) (Kissコミックス)

作者:石川拓実

出版社:講談社

連載:Kiss2013年12月号~2021年1月号

関数:全12巻

あらすじ

初めての相手でもある元彼とまさかのシェアハウスでの再会。そして、ふとしたはずみで「たたない」彼と不可思議なヒミツを共有することに…!? イマとカコ、ココロとカラダ、いろんなものが交錯するやっかいな大人のももいろラブストーリー!

Amazonより)

かたかな評価

★★★★★(星5)

少女漫画ですが、よくある胸キュン展開もほどほどに訳ありな登場人物たちのこじらせた人間関係がとても面白かったです。所々自分と重ねて心がえぐられたり。何度も読み返したくなる。

 

おすすめポイント

主人公・亜希

主人公の亜希は、中学生の頃は自信たっぷりの無敵女子でした。思春期にありがちな、自分は特別で世界の中心だ、という考えを持っていたのです。しかし就活などが上手くいかず色んな挫折から自信を失い、今では自己肯定感が低い地味な女の子になっています。

 

自己肯定感は低いですが、以前はあった自信の反動からか「私なんて・・・」とか言って自分語りしちゃうタイプです。そしてそういうこじらせたタイプの子は、誰かに自分を肯定されたくて、求められるままに行動してしまう。

 

本行という元カレと再会して、添い寝を頼まれて、付き合ってもいないのに応えてしまいます。

 

誰かに必要とされる(求めれられる)のは嬉しいものです。どんな形であっても。しかも性的な意味で私にしか反応しないとか言われたら、期待しちゃいますよね。

 

自分の承認欲求が満たされる心地良さを自覚しつつ、一線とか、付き合うとか、本音とか、建て前とか、期待とか、自問自答をしながらも求められるまま流される。その中途半端でぶれぶれな行動に、「求められ尻ふわ」とか揶揄されたりしてます(笑)

 

主人公・亜希、好感は持てないけど、どこか共感してしまうキャラです。

 

本行の本音

あの時の俺は たぶん

寺田さんに笑って側にいてほしくて

でもその笑顔を 自分の手でぐちゃぐちゃに崩したくもあって

でもやっぱ 笑っててもほしくて

 

自分の中の「好き」という気持ちをうまく自覚できない、本行の本音です。複雑で人間味のある本音ですね。

 

好感を持てる相手がいたとして「この人の色んな表情を見たいな」と思ったことはないでしょうか。

 

亜希と初体験をしたとき、本行は普段の亜希が見せないその表情に”興奮”したのです。

 

昔の亜希の無敵で自信たっぷりな表情が、自分の前(腕の中)で崩れた。それはとても特別で貴重で尊い。独占欲とか支配欲とか、そういう類の感情なのかもしれませんね。なかなか肉食ですね。

 

本行はクールでポーカーフェイスで何を考えているか分からなくてコミュニケーションが得意ではないです。内に秘めたこの思いを彼なりに不器用に表現していくのがじれったくて可愛くて面白いです。

 

あかりさんの恋愛観

名言メーカー「あかりさん」の恋愛観も見どころのひとつです。

 

自分の価値観をしっかり持っているあかりさん。

本行のことが好きなあかりさん。

 

亜希とはいちおう恋敵になるんですが、ネチネチバチバチなバトルにならないです。それも、”自分にとって本行がどういう存在なのか”をちゃんと認識しているあかりさんだからこそ。

 

同じ「本行を好き」という気持ちでも、亜希とあかりさんでは、見ている世界が違うのです。

 

亜希は、求めたいし求められたい。

あかりさんは、少し違って、自分にとってどういう存在でいて欲しいのかをちゃんと考えています。

 

好きになった人だから「したい」のか、「したい」と思う人が好きな人なのか。

 

あかりさんは亜希にとって恋のライバルでもあり相談相手でもある。そのまっすぐな彼女の意見からは学ぶところ多いです。

 

まとめ

今回はおすすめ漫画『カカフカカ』を紹介しました。

 

少女漫画が苦手な方でも読みやすい絵柄で、自分の中の恋愛や人間関係の価値観を見つめ直せる、大人な内容です。

 

ドラマ化されていますが、個人的には漫画から読むことをおすすめします。ドラマでは個々の思いが読み取りづらく、奥の深さが感じ取られない気がします。

 

恋愛は人それぞれ、人の数だけ形があります。

「可」か「不可」か。それをきめるのはいつだって・・・

 

ではまた。ばいびー。