2年前の別居から離婚を経て、私がここ最近で一番学んだことは「人の気持ちは変わる」ということです。
私は2年前に別居を始め、去年離婚に至りました。
「人の気持ちは変わる」これは離婚しないと学べなかったのではないかと思っています。その一番の裏付けは自分の気持ちが夫から離れたという事実です。
もちろん永遠の愛を誓って結婚したし、当時はこの愛は一生ものだと信じていたわけです。
しかし結婚生活7年目で、はっきり気持ちが変わりました。
とっくの昔に私たちの愛は男女から家族としてのそれに移行していたため(4年くらいずっとレスだった)、冷めたとかいう話ではなく、一緒にいるのが苦痛になったのです。
当たり前ですが、「この人と一緒にいたくない」と思ったら思われたら、そこにもう愛はないです。
私はその状態に気付いたのです。
結婚は契約なので、お互いの同意がなければ簡単には解消できない。私は無くなった愛を取り戻すために自分なりに努力しました。が限界があります。
こちらが気遣いを示しても、相手からの反応がなければ、自分の心は死んでしまいます。
私は自分の心が死ぬ前に手を打ったわけです。子どものこともあり、とても悩みました。
最終的に私の背中を押したのは以下のふたつ。
・子どもの前では笑顔の母でいたい。
・人生は短い、だから、一緒に居たいと思えるパートナーと人生を歩みたい。
男女の愛だけでなく家族愛に近付いた夫婦ついても同じことですが、
相手から嫌われないように、相手の気持ちが離れないように、自分と一生一緒に居たいと思ってくれるように、常に敬意と誠意をもって接するべきなのです。
「結婚」と「安定・安泰」をイコールで繋げてしまう人は多いのではないでしょうか。
無条件で相手の気持ち(愛)も安定するだろうと思っていませんか。
結婚したからといって、相手が離れていかない、とは限りません。もちろん逆も然りです。
これってよく考えれば本当に至極当たり前のことなんですが、変わり映えのない生活の中、ただ流れにのっているだけでは、なかなか気付けません。
いつも通り明日が来ると思っていませんか。
明日もその人がとなりに居てくれる保障ありますか?
小さいことでも大きいことでも何かが起こって、今の日常が変わってしまうかもしれません。
結婚してから一生一緒に居たいと思う気持ちをどう〝安定〟させますか?
今、となりに居る人を大事にしましょう。目の前にいる人を大事にしましょう。
今を大切にすることの連続が、安定・安泰、そしてパートナーの信頼につながるのです。
人の気持ちは変わります。気持ちが離れてからでは遅いです。
長年連れ添った夫婦がいたとして、彼らを讃えることもあるでしょう。しかし、「ずっと離れなかった」ことが凄いのではないです。それではただの結果論です。どちらかの我慢の上に成り立っていただけかもしれません。
讃えられるべきは、お互いが離れないようにお互いに努力し続けたことです。
おかあさんといっしょの月歌で好きだった「あさぺら」という曲に、以下の歌詞があります。
「だいじないまは キセキのハーモニー」
これは本当にそう。まずは、変わらずとなりに居てくれることに感謝しましょう。
ちなみに私事ですが、離婚から約半年が経過し、交際相手が見つかりました。
その方は、その毎日の尊さを実感させてくれる人です。些細なことでも感謝の気持ちを忘れません。少し自分に甘いところがありますが、その分、私や息子にも優しいです。「自分を扱うようにしか他人を扱えない」という言葉のとおりです。のんびりしているくせに心配性です。私は少し合理的で楽観的でせっかちなとこがあるため、バランスがとれていると感じました。ながら聞きせず話し合いもちゃんとしてくれるので、性格や価値観が違ってもお互いに考えを尊重し合うことができ、かけ算のように建設的な話ができます。
私はパートナーに「一緒に居たいと思われる人」になるために努力を続けます。
その努力が愛なのだと思っています。
今週のお題「変わった」