こんにちは。
本を読むとき頭の中で朗読してしまう、きたかなです。
さっそく第3回おすすめ小説を紹介していきます。
ネタバレはないのでご安心ください。
作品紹介
今回紹介するのはこちらの作品です。
頁数:181(文庫)
出版日:2011/7/1
内容紹介
Amazonより
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ。
かたかな評価
★★★★★(星5)
かたかな感想
短編5つの5章で構成されています。同じ世界が舞台となっており、ひとつの繋がりを持っています。
各章、ある上流階級の女性(別々の人)の語り口調で物語が進んでいきます。少し(?)頭の可笑しい女性がたくさんでできます。読み進めるうちに独特な世界観に引き込まれ、そして終盤の華麗などんでん返しにまんまとやられちゃいます。
まさに「最後の一撃(フィニッシング・ストローク)」。
- 小説や映画でみられる、ラストで覆されるどんでん返しなどのこと。
ある程度予想できる展開なのにドキドキが止まらないです。
理解できないタイプの狂気に触れられるブラックミステリーでした。
まとめ
今回は、簡単ではございますが
『儚い羊たちの祝宴』(著:米澤穂信)を紹介させていただきました。
米澤穂信さんの書くちょっと暗めな感じ、とても好きです。
次はどんな本と出会えるかなー!
ではまた。