【書評】『13階段』(著:高野和明)を読んで”刑”について色々考えさせられた

こんにちは。

中古本も買います、かたかなです。

 

さっそく第5回おすすめ小説を紹介していきます。
ネタバレはないのでご安心ください。 

作品紹介

今回紹介するのはこちらの作品です。

 

13階段著:高野和明

13階段 (講談社文庫)

頁数:400(文庫)

出版日:2004/8/10

内容紹介

Amazonより

第47回(2001年) 江戸川乱歩賞受賞

宮部みゆき氏絶賛!!!
手強い商売仇を送り出してしまったものです。――(本書解説より)

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。2人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。

かたかな評価

★★★★★(星5)

かたかな感想

人殺しの冤罪の可能性がある死刑人を救うため、ベテラン刑務官と前科のある青年がともに協力して真相を解明していくミステリーです。

 

事件の手掛かりがほぼ無いまま調査が進むため、読み手の考察が捗ります。真相に近づくにつれて緊迫していく状況、、、そんなを臨場感を与えてくれる文章がすごく良いです。

 

罪人が死刑判決されているということもあり、刑法に関する説明が多くて難しいです。
その絡みで、犯罪者の社会復帰の辛さが取り上げられています。全く知らない世界の話であるため新鮮でした。タイトルの由来(意味)もわかりました。

 

オチというか結末には少し拍子抜けしました。(主人公の過去とか事件の謎が序盤から隠され過ぎていて、無駄に期待してしまいました。)

 

人殺しとは、刑罰とは、死刑とは、家族とは、について考えさせられました。

 

ほぼ初めての推理小説だったので、少し過大評価かもしれません。
とても楽しかったです。おすすめです。

まとめ

今回は、簡単ではございますが
13階段』(著:高野和明)を紹介させていただきました。

 

この作品は実写映画化されています。観たことないので今度観てみようと思います。

 

次はどんな本と出会えるかなー!

ではまた。

 

13階段 (講談社文庫)

13階段 (講談社文庫)