お辞儀

私は信号無しの横断歩道を渡るとき、止まってくれた車に対して大きくお辞儀(会釈)をすることが多いです。

 

そのとき、たびたび思うんですが、このお辞儀って相手に気持ち伝わっているんでしょうか。

 

もちろんこちらは「止まってくれてありがとうございます!」という気持ちからお辞儀を半ば大げさにしているつもりですが、ただ大きく体を揺らしているようにも見えるのでは?

 

ひとつ思い出話をします。

 

建築エンジニアの私は、数年前に工事現場対応でマレーシアに滞在していました。

当時、私は現場内で人とすれ違う時、あいさつ代わりにお辞儀をしていました。

日本人スタッフ、現地スタッフ、分け隔てなくペコリしてました。

 

そしたら、現地スタッフや現地の職人さんからクスクス笑われるではないですか。

同じようにペコリするのではなく、にやにやと真似されたり。

 

どうしてかはすぐに分かりました。

お辞儀挨拶は日本の文化なのです。

 

アジア圏ではお辞儀で挨拶する国が多いとも聞きますが、日本ほど日常的にカジュアルに使ってはいないのでしょう。

 

海外のほとんどの国では、お辞儀のように人に頭を下げる行為は、目上の人や偉い人への最高の敬意表現・作法のひとつのようです。

 

じゃあ海外ですれ違いざまに挨拶するとき、どうすればいいのか。

 

それは”「Hi.」もしくは「Hello.」と声をかける”です。

体や手は何もしないのがベターと思われます。

あとは笑顔でしょうか。

 

海外の文化は宗教の関係もあり多種多様で、特に手のあれこれは地雷が多く、これをすればベストというものはなく、”何もしない”というベターを選ぶしかないです。

そして”笑顔”はマジで世界共通で相手に良い印象を与えます。

『笑顔でHelloと声をかける』

これが最適解でしょう。

 

そもそもお辞儀のように角度で使い分ける分かりにくい表現は、対面や厳かな時にビシッと使うのが効果的なのかもしれません。

 

冒頭の話題に戻りますが、これからは横断歩道を渡るときは”手を上げる”など、分かりやすいお礼の表現をしようと思います。

(というか、既に車の運転では手を上げてありがとうを伝えるのが一般的か)

 

ではまた、ばいびー。

 

今週のお題「行きたい国・行った国」